安楽寺 浄土真宗本願寺派 千葉山安楽寺
妙音 千葉山安楽寺機関誌 平成23(2011)年 妙音2011秋版
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◎秋季彼岸会 法要ご案内 特別永代経 お手伝いのご協力をお願いします
平成二十三(2011)年九月二十三日(金 秋分の日)
場所 安楽寺本堂  (美馬市美馬町)
午前十一時半 新規永代経開闢法要
正午 秋季彼岸会 法要厳修
十二時半 法話
午後一時  読み上げ 美馬市以外
午後一時半 法話
午後二時  読み上げ 旧脇町
午後二時半 法話
午後三時  読み上げ 旧美馬町
 
 昼食の用意をしています。お早めにご参詣下さい

◎彼岸とは
 彼岸とは、仏さまの世界、お浄土のことです。お浄土は、阿弥陀様の願いとご苦労によって出来た世界です。この願いを「ご本願」と言います。仏説無量寿経に四十八願が説かれています。

 第一番めに、「たといわれ佛を得たらんに、国に地獄・餓鬼・畜生あらば、正覚を取らじ」と、誓っておられます。この願いが実現したのが、お浄土=彼岸 佛教は、姿に名をつけると間違う。行為・日暮らし・はたらきによって名はつけると教えます。人の姿をしているから人とはいえないのです。

 自分のことは棚に上げ、他人の欠点や失敗を責めながら日暮らしをする者は、姿は人でも、鬼と名付けます。都合の悪いことがあると、いつも他のせいにして、自分の責任を取らずに、悪者を他につくり、先祖が祟る、水子が祟ると、身近な縁者まで平気に悪者にするのが亡者です。この鬼と、亡者の住むところを家庭と言わずに地獄と言います。持っても持っても足りないと、不満の内に、感謝も喜びもない生活を餓鬼と言います。多くの命によって生かされている私、だからこそ他の命のお役に立ちたいと気づくことなく、他の為になにかするくらいなら、寝てた方が良いと、全く慚愧の心がないのが畜生です。

 こんな地獄の住人、餓鬼・畜生のような生きもののいない国=彼岸を作って、私たちを迎え入れたいと願って、なもあみだぶつとはたらいて下さいます。

 獲信見敬大慶喜 即横超絶五悪趣(正信偈)私たちの幸せを念じて下さる大きな阿弥陀様の心に遇って、自分のことしか考えない小さな自分を知らされます。この慚愧=はずかしいと知る心が、地獄・餓鬼・畜生の世界から離れる力となるのです。

 彼岸会はご法に遇う=聴聞の=日。お寺に行く日です。

◎日帰り 親鸞聖人750回大遠忌法要本山参拝
 日帰り参拝を11月中旬に予定しています  追記 平成23(2011)年11月16日に実施します
 参加をご希望される方は日程未定ですが9月23日お寺まで登録して下さい
   TEL0883-63-2015 千葉山安楽寺

◎千葉山安楽寺親鸞聖人750回大遠忌法要 及び28世住職継職法要にむけて
楽寺親鸞聖人七百五十回忌大遠忌法要
安楽寺二十八世住職継職法要にむけて
 来年度右法要を厳修いたしたいと存じております。つきましては、法要並びに記念事業を行うにあたり、懇志を呼びかけたく存じます。趣旨をご理解いただき、ご賛同賜りますよう宜敷お願い致します。 懇志は、次の事業に運用されます。但し、優先順位を付け、順次実施いたします。強制的な募財ではありません。お心のままに、ご無理のないところでご協力いただきたく存じます。
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 法要費 本山懇志を含みます。
 記念碑建立 乘隆墨書「大悲常照我」
        法要賛同者銘板
 練り塀改築
 茶所新築
 本堂エレベーター設置
 書院屋根修理
 下水直結工事
 鐘楼屋根修理
 客殿襖絵
 本堂内陣補修
    打敷・水引・内陣腰板絵・畳替他
 器具・設備点検改良
 全て完成には、約一億三千万円程度の費用が見込まれます。約七百戸のご門徒にお支えいただき、安楽寺の活動にご支援賜りますよう伏してお願いいたします。喜んで進んで致すところに、布施(喜捨)の心が生きてきます。

◎安楽寺での出来事

○本願寺交換研修生 アレックス君
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 本願寺交換研修生 アレックス君が安楽寺にホームステイされました 左は副住職

 平成23(2011)年7月19日 

○夏休み仏の子供研修会 指導龍谷大学生
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 安楽寺本堂 夏休み仏の子供研修会
 終了記念写真

 平成23(2011)年08月22日
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 安楽寺本堂 夏休み仏の子供研修会
 人形劇

 平成23(2011)年08月22日
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 安楽寺本堂 夏休み仏の子供研修会
 体操

 平成23(2011)年08月22日

○美馬能楽の会 林家染二さん落語会
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 美馬能楽の会 林家染二さん落語会 安楽寺本堂にて
 本物の高座で演じられました 又美馬中学校生徒をご招待しました

 平成23(2011)年06月27日 

○前住職乗隆著作集
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 前住職乗隆著作集

◎親鸞聖人御一代記 第九回   親鸞聖人越後から関東へ
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 写真は親鸞聖人常陸へ『善信上人絵』(本願寺蔵)

○親鸞聖人越後から関東へH
 法然上人は、讃岐へ流罪されたが、一年たらずで流罪を許された。しかし、洛中への往還を許されず。摂津勝尾寺に留め置かれ、四年後(建暦元年一二一一)にようやく京都に帰ることを許された。同時に親鸞聖人も赦免された。その二ヶ月後(建暦二年)法然上人は八〇歳をもって示寂した。

 親鸞聖人はこの知らせを受け、京に帰る望を捨て、なお越後にとどまった。この年三月に信連房が誕生したことも一因と思われる。三年後建保二年(一二一四)聖人四十二歳の頃越後を出て、常陸の国に向かった。

 理由は定かでないが、一つは、法然上人の遺言に、「遺弟は、各自の居所に住み、一カ所に集まらないように」諭している。これは、多数の念仏者が集合すると、他の教団を刺激し、争いが起こり、弾圧を招くことを配慮してのことと考えられる。このお諭しに従われたか?

 他には、恵信尼の実家三好氏の所領が常陸にあった。越後の農民が常陸に移住したので、共にした。聖人の尊敬する聖徳太子の信仰が東国で盛んであった。諸説ある中で、最近の調べで有力なのは、善光寺の勧進聖であったとする説である。「安城の御影」の装束や所持品は、当時の念仏聖に共通するもので、聖人は遍歴遊行して念仏をすすめる聖の一人であったとするもので、善光寺聖と共に行動して常陸に赴いたとする注目に値する説である。聖人は晩年、「善光寺如来和讃」を作っておられ、「親鸞伝絵」にも、聖人は善光寺本願の御房であると記されている事も興味深い。

 当時の関東は、鎌倉幕府が樹立されて間もなく、フロンティア的気風が色濃く、革新的な、念仏伝道の地と定め、保守的な越後を離れて、移住されたか?疑問は多いが、家族揃っての移住にはよほどの決断があったと推察される。関東に親鸞聖人一流のお念仏が広まることとなり、このご縁無くば、安楽寺の今日も無かった。

◎あとがき  記念事業について
3、練り塀改築: 練り塀は、常識的に屋根が付いています。線が五本入っているのは、俗に田舎五本といわれるもので、洛中では、本山の格式の寺院に五本線が許されています。コンクリート造りの塀は赤門にそぐわないとの意見を耳にします。

4、茶所新築: 本山ご門内北側にある。安楽寺では、宿泊施設。門徒の憩いの施設。衆会飲食施設。子供の研修施設、婦人会実習施設等活動拠点に使用

5、本堂エレベーター設置: 本堂床が高いため、老人障害者が、参詣するのに不自由を来しています。スロープも一考だがかなりの長さを要します。誰もが自由に参れる本堂にできればと思います。

6、8、書院及び鐘楼屋根修理: 老朽化が進み、書院は築後90年で雨漏りが、鐘楼は築後百年、長年の風雨に傾き、屋根瓦も痛んでいます。いずれも、赤門・本堂とともに国登録文化財に指定されています。

7、下水道直結工事: 集落排水が完成し、雑排水管直結工事を現在進めています。外便所も水洗になります。

9、客殿襖絵: 中堀慎治画伯によって描かれています。内面は、鳴門の渦潮を中心に水墨画で描かれます。外回りは、金襖に花鳥風月が描かれます。正面のみ完成。順次制作中です。

10、本堂内陣補修: 内陣が随分痛んで参りました。打敷・仏具等も破損・汚れに手入れを要します。

11、器具設備点検改良: 設備器具が十五年を経過し耐用年数が過ぎています。点検整備が必要とされています。

 追って、御門徒各位には、出費多端の折から恐縮に存じますが、懇志進納のご案内を致しますが、ご賢察の上、ご協力をお願いいたします。四国のお念仏根本道場の責務を果たしたいものです 昭彦