安楽寺 浄土真宗本願寺派 千葉山安楽寺
平成25(2013)年 住職継職法要大遠忌法要ご支援に感謝
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◎親鸞聖人七百五十回大遠忌法要・住職継職法要懇志進納(お礼のこと)
 賑やかな花の季節も終わりを告げ、新緑が目 に優しい季節が訪れました。

 関東に渡られて真仏上人はじめお念仏の種が まかれました。こうした門弟のご苦労が、千葉 彦太郎の信心に繋がります。これが無ければ、 安楽寺は存在しなかったことでしょう。関東か ら京に戻られてからのご縁が本願寺に実ります。

 ここから、五十年ごとの大遠忌法要を勤め、 ご報謝の真「信心」を確かめる伝統が引き継がれて参りました。  昨年は、七百五十回忌の年に当たります。併せ て住職継職報告を致さねばなりません。この機会 に新しい出発を致したいと存じます。

 15年20年先を見越したとき、徳島の田舎は 大変貌を遂げているように思われます。人口の流 出による過疎問題です。過疎は古里への思いを徐 徐に薄めてゆきます。心に古里を持たない子や孫 が育つことです。土と生きた先祖の心、親の心が古里です。毎日共に過ごした 山や川が古里です。困難に直面したときに一番に力になってくれるのが、物言 わぬ古里です。この古里を残してやりたい。この思いで記念事業を致します。

 この度の懇志の目標は1戸15万円としています。法要は全ての御門徒の力 を結集して勤めたいと存じます。これの目標額を一戸5万円としていますが、 懇志額の多少を問わず進納者の名を全て標します。5万円を超えて御進納頂い た懇志を記念事業に活用敦します。この分については別に標記致します。

 この度は、法要懇志5万円御進納頂いた方に、記念品をお送りしています。 十星は千葉本家の定紋です。名刺盆 物を手渡すときにご利用下さい。

 記念事業完遂までは道半ばですが、 ようお願いいたします。法要・記念事 業円成記念品は別途考え中です。

 法要は何とか出来る所に来ています 記念事業完遂に向け邁進敦します。

 上お礼努々、時節柄御身ご自愛下さい

 写真上から
 関東旅立ちの親鷲聖人
 安楽寺本堂の親鷲聖人
 山門に彫られた十星紋
     千葉山安楽寺執事所

◎住職継職法要 若院家結婚への礼状  千葉山安楽寺執事所
 拝啓 ようやく秋の空気を感じるようになりました。秋彼岸が近づいて参り ました。ご参詣いただきますようご案内致します。

 さて、六月三十日(日)お陰をもちまして、住職継職法要を無事厳修することができました。乗隆住職の足跡を辿りながら、安楽寺の護持に勤めて参りたいと存じます。皆様にも尚一層のご支援を賜りますようお願い致します。

 併せて、若院家恒乗が、結婚致しました。同日夕方から、徳島の披露宴を開き、多くのご出席を賜りました。当人も心引き締まる思いで望んでおりました。若い者とて至らぬ事も多いと存じますが、長い目で見守っていただきたく存じます。つきましては、継職法要記念品をお届け致します。又、恒乗・聡子結婚のご挨拶をお届け致しますので、お納め下さい。

 時節柄、ご自愛のほど念じ上げます。用件のみにて、        合掌

◎住職継職法要記念「安楽寺門徒勤行集」
 お釈迦様によって、掲げられた法灯は、七高僧のご苦労によって 親鸞様に受け継がれ、浄土真宗に結実されました。

 親鸞様は、比叡の山で二十年のご修業、山を下りられてから、法 然様に出遭われ、お念仏の教えを、「親鸞一人が為」とお味わいに なられました。辺境の地に流されたときも、この地の人々にお念仏 のご縁に出遭うためと、所を嫌わず、布教に努められました。

 関東にあっては、二十四輩の門弟を教化されました。真仏上人もそ の一人でした。真仏上人の教化を頂いたなかに、千葉彦太郎常重が おられました。彦太郎は戦乱の中で、鎌倉幕府から追討を受け、小 笠原氏を頼って、四国は美馬の地に落ち延びてきました。武士の生 き方を翻意して、浄土真宗の僧となることを決意し、千葉山安楽寺 を開創しました。歴代住職の伝道布教に寄せられた苦労は、並大 抵のことで無かったと拝察します。新興仏教への迫害、江戸幕府に よる締め付け、明治維新政府の廃仏毀釈、戦後民主化の嵐等々艱難 辛苦の連続であった事でしょう。

 赤本の聖教は、何時の時代に有っても、信心のよりどころでした。 朝に夕にお正信偈の声に慣れ親しんで、いつとはなしにお念仏がこ の口から出て下さる。この私がお浄土への旅を確かなものにいてい ただく喜び、誠に有り難いことです。全てのご苦労が「私一人がた め」であったと、いよいよ知らされることです。

 御門徒の家で、真っ黒にすり減った赤本に出遭うことがあります。 蓮如様は、聖教は読み破れとお勧めですが、誠に尊いことと感心致 します。一人でも多くの方がこうあってほしいと願いながら、この 度の、法要記念は、法灯を引き継ぐことからして、安楽寺門徒勤行 集、赤本を発行致しました。正信偈をはじめとし新しい法要のスタ イルである宗祖讃仰作法や音楽法要の楽譜、法事の三部経の和讃も 収めました。  表紙裏に、前住職毫「重々無尽 事々無碍」は、華厳経の言葉 で、全ての物は縁によって結ばれ、ものともののかかわりにさまた げがないという意味です、新住職は「伝灯」と揮毫しました。法灯 を護りこれを伝える決意を表したものです。