松竹の正月映画「虹（にじ）をつかむ男」(山田洋次監督) のロケは２５日、美馬郡美馬町宮西の安楽寺 や喫茶店「カサブランカ」にしつらえられた脇町のかっぽう「たおか」前などであった。 ５日から始まったロケも２６日に、いよいよ最終日を迎える。

　寺では、千葉昭彦副住職のほか、喪服の町民ら５０人がエキストラ出演。山田監督の指示で、 阿部勉・助監督らが読経に合わせ、頭を下げたり、手を合わせたりするシーンを繰り返し指導。照明 スタッフらが機材の位置や高さを何度も確認、しんみりした葬式の臨場感を演出した。

　ヒロイン役の田中裕子さんのわきを固める女優の三崎千恵子さん、宮下順子さんらの手堅い演技が、 大勢の見物人の目を引いていた。

　この映画の舞台となった「オデオン座」即ち「脇町劇場」の柿落しが 平成１１年６月１９日（１９９９年）に行われました