(仏教研修会 第355回) 2003/12/27 浄土真宗の歴史に学ぶ

御正忌報恩講において仏教研修会を実施した   

1.老人の生き甲斐について

 仏教には多くの教典が存在する乳母捨て山の話は日本を始めインド、アルゼンチンのパタゴニア地方に存在していた。この行為は代々行ってきていてその当代で中止する事が出来なかった

 これに対して養老乃瀧等敬老の思想が出てきて老人の住みやすい有り難い時代となった しかしこの様な有り難い時代にも関わらず甘えや愚痴が出てきて老人の新しい悩みが出てくる。このように老人の苦労は何時までも止むことがない。又病気の場合には薬に依って少しは対処出来る様になってはいるのであるが

 今様歌謡集と言われる後白河法皇編集にによる梁塵秘抄(りょうじんひしょう)には「我ら何して老いらん。思えばとこそ哀れなり」を考えると悲しいことではあるが阿弥陀様の力により西方浄土に生れさせてもらう事を願うものである。いわゆる来迎引接(らいこういんじょう)即ち仏様が西方浄土から迎えに来てくれてそちらに導いてくれることとなる。