安楽寺 浄土真宗本願寺派 千葉山安楽寺
親鸞聖人御一代 第五回 仏教研修会2010
千葉昭彦
目 次
本 願 寺
徳島真宗青年会
安楽寺Home
安楽寺仏教研修会
14 異端と聖人の教化
13 和讃の撰述
12 教行信証
11 親鸞聖人の生涯
10 親鸞聖人の伝道
09 聖人越後から関東へ
08 聖人越後の生活
07 結婚と非僧非俗
06 親鸞聖人流罪
05 法然上人の選択集
04 吉水修学
03 比叡山修行
02 親鸞聖人の出家
01
まえがき
親鸞聖人の誕生
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◎親鸞聖人御一代 第五回
(妙音 平成22(2010)年秋版 千葉山安楽寺機関誌 掲載)
(安楽寺報 平成22(2010)年報恩講版 千葉山安楽寺機関誌 掲載)
○法然上人の選択集
左上の写真は「信心諍論」 法然上人 左下の写真は「信行両座」
法然は、撰択集に、「仏教は、聖道教と浄土教とに分類されるが。すみやかに宗教的自覚を得ようとするならば、浄土教を選ぶべきである。浄土教を選べば、その正行と雑行との二種の行のうち、正行を選ぶべきである。正行を修めようとするならば、正定業と助業のうち、もっぱら正定業を選び修めるべきである。その正定業とは、阿弥陀仏の名をとなえることである。阿弥陀仏の名をとなえたならば、弥陀物の本願によって、必ず浄土に生まれることが出来ると。もっぱら念仏をとなえることをすす めている。」しかし、法然上人の教えを誰もが、正しく理解していなかった。「信心諍論」と「信行両座」の二つの物語が「親鸞伝絵」に見える。
「信心諍論」は、親鸞の信心と、法然上人の信心が同じと、親鸞様は、主張したが、門弟からきつく意見された論争で、法然上人は「信心が異なるというのは、自力の信心についてのことであって、他力の信心は、仏よりたまわったものであるから、法然の信心も
善信坊
の信心も異なることなくただひとつである。信心がそれぞれちがうという人は、法然のまいる浄土とはちがった浄土に生まれることであろう。」と諭された。
「信行両座」は、信不退(信心で浄土往生する)・行不退、(念仏の行をはげんで往生する)かを問うて座を選ばせた。信の座には、親鸞聖人と、信空、聖覚、法力だけで、他は全員行の座についた。法然上人は、信の座につかれた。親鸞聖人は、阿弥陀仏の本願のいわれを聞き、それを信じたとき、直ちに浄土に生まれる資格を得るとし、念仏の行をはげみ、称えた功績を積みかさねて、浄土往生を願うことを否定した
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