安楽寺  浄土真宗本願寺派  千葉山安楽寺
妙音  千葉山安楽寺機関誌 平成22(2010)年 美馬安楽寺秋版
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◎秋季彼岸会 法要ご案内 特別永代経 お手伝いのご協力をお願いします
平成二十二(2010)年九月二十三日(木 秋分の日)
場所 安楽寺本堂  (美馬市美馬町)
午前十一時半 新規永代経開闢法要
正午 秋季彼岸会 総永代教法要  法話
午後一時  読み上げ 美馬市外・脇町・美馬町
 
 詠み上げは、特別永代経進納物故者を読み上げしています
 一般門徒の方は、総永代経法要時にお焼香下してさい。

 なお 永代経詠み上げの時間が変更されています 秋も、春同様、家名で読み上げます、ご了承下さい
 昼食の用意をしています。お早めにご参詣下さい
◎お待ち受け法要 四州教区 (親鸞聖人750回大遠忌法要のお待ち受けとして)
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お待ち受け法要 参加者募集 於ける高松市
平成22(2010)年11月10日(水)  午前10時開式
主催 四州教区主催 浄土真宗本願寺派
場所 高松市サンメッセ
講師 中西智海師(本願寺派勧学)
 歌  森 昌子
 募集人員美馬20名・脇20名 申込先着順 バスで参ります
 費用昼食代一名1,500円
 左の写真は親鸞聖人関東出立の像62歳(美馬安楽寺)

◎親鸞聖人七百五十回大遠忌法要 団体参拝日程
 親鸞聖人七百五十回大遠忌法要 団体参拝日程
  平成23(2011)年6月16日(水)〜17日(木)  一泊二日
  法要参拝 6月16日 午後2時始
  宿泊 京都東急ホテル
  費用 37,000円 本山法要懇志を含む
  観光バスにて 京都 奈良方面
  募集参加人員 美馬町・脇町合同です 定員四十名申込は先着順です お早めに申し込んでください
 修復なった 御影堂で厳修されます
 乘隆がこの法要だけは参らせて頂きたいと切望しておりましたが叶わぬ事となりました。残された私達は、是非お参りしたいものです。参加ご希望の方は健康管理にご留意いただき楽しみにしてお待ち下さい。
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 親鸞聖人七百五十回大遠忌法要 団体参拝は 修復なった この御影堂で執り行います  
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 メインテーマは「安穏」です 「世の中安穏なれ 仏法広まれ」は親鸞様の願いでした 先代乘隆が心待ちにした法要でした  
◎親鸞聖人御一代 第五回
  (妙音 平成22(2010)年秋版 千葉山安楽寺機関誌 掲載)

○法然上人の選択集
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 左上の写真は「信心諍論」 法然上人 左下の写真は「信行両座」

 法然は、撰択集に、「仏教は、聖道教と浄土教とに分類されるが。すみやかに宗教的自覚を得ようとするならば、浄土教を選ぶべきである。浄土教を選べば、その正行と雑行との二種の行のうち、正行を選ぶべきである。正行を修めようとするならば、正定業と助業のうち、もっぱら正定業を選び修めるべきである。その正定業とは、阿弥陀仏の名をとなえることである。阿弥陀仏の名をとなえたならば、弥陀物の本願によって、必ず浄土に生まれることが出来ると。もっぱら念仏をとなえることをすす めている。」しかし、法然上人の教えを誰もが、正しく理解していなかった。「信心諍論」と「信行両座」の二つの物語が「親鸞伝絵」に見える。
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 「信心諍論」は、親鸞の信心と、法然上人の信心が同じと、親鸞様は、主張したが、門弟からきつく意見された論争で、法然上人は「信心が異なるというのは、自力の信心についてのことであって、他力の信心は、仏よりたまわったものであるから、法然の信心も善信坊の信心も異なることなくただひとつである。信心がそれぞれちがうという人は、法然のまいる浄土とはちがった浄土に生まれることであろう。」と諭された。

 「信行両座」は、信不退(信心で浄土往生する)・行不退、(念仏の行をはげんで往生する)かを問うて座を選ばせた。信の座には、親鸞聖人と、信空、聖覚、法力だけで、他は全員行の座についた。法然上人は、信の座につかれた。親鸞聖人は、阿弥陀仏の本願のいわれを聞き、それを信じたとき、直ちに浄土に生まれる資格を得るとし、念仏の行をはげみ、称えた功績を積みかさねて、浄土往生を願うことを否定した

◎初参式
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 平成22(2010)年4月25日(日) 赤門修復落慶法要に引き続き初参式を勤めました。
 お誕生の報告と共に、阿弥陀様の優しさと、命を大切にする心を、一人一人の心に戴きました。 毎年参加者に、記念の木を進呈しています。どこかで、子どもの成長と共に、立派に育った木が、毎年花を咲かせています。大きくなって、遠い所に住んでも、つらい時、悲しい時に、思い出の木が、心の支えになってくれます。そこにはみんなの願いが集まっているのですから。  初参式は婦徳会の行事です。ご参加下さい
◎赤門物語2
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 門の外側にある、この鬼の面、門の内には蓮の花の飾りがあります 皆さん気づいておられます
 「渡る世間は鬼ばかり」テレビドラマも終わりましたが、門外の世間は、鬼の住む世界でしょうか
 鬼の顔は、左から、お父さん、お母さん、娘さんと言われています。なんの目的で彫ったのかは、定かでありません。時の棟梁が遊びで彫った物か?院家さんが彫らせた物か?どうして、娘さんなのか?考えれば考えるほど?です。
 門の内側には、三つの蓮の花です、微妙にちがいますので確かめて下さい。白蓮華が彫られています、分陀利華とも申します。
 「是人名分陀利華」意訳(びゃくれんげとぞたたえます)お正信偈の言葉です。お念仏を喜んで称える者は、お浄土に白蓮の花となって実を結ぶとありますが、寺内をお浄土にみたてたものでしょうか、阿弥陀様のおられるところですから、お浄土にちがいありませんが、お浄土の仲間に入るためにまずはお話を聞きましょう。お彼岸は年中の一番良い季節、この時に参れよとのお催促。 首が痛いかも、見上げて下さい。
◎能楽の会狂言と四国知事会議
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 平成22(2010)年5月31日 四国知事会が、安楽寺本堂で開催されました。会議に先立ち地域の視察を行い、その後能楽の会主催の狂言鑑賞を中学生と共に楽しまれました。能舞台では、茂山千之丞ご一家により「棒縛」が演じられました。

 後は本堂で、四国の抱える課題について、話し合われました。当日の模様はTV 新聞等で大きく報道されました。
 写真は、狂言の上演状況と 書院でくつろがれたときのものです。お茶菓子には、何時もの清水製菓のだんごです。大変喜ばれました。 千葉昭彦
◎花祭りとちひろコンサート
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 今年は、久しぶりに、花祭りを致しました。美馬西部仏教会主催で、郡里小学校児童がぞうさんを引いて安楽寺到着、みんな真剣に誕生仏に甘茶をかけて、お釈迦様のお誕生日を祝いました。若手僧侶の紙芝居、続いて、山口県の「ちひろ」さんに「金子みすゞの詩」を曲に乗せて、歌っていただきました。楽しいひとときを過ごしました。写真は児童からちひろさんへのお礼の一こまと児童が甘茶でお釈迦様の誕生を祝っている写真です。
◎彼岸会とは
○お彼岸 (瓜生津隆真先生のお話を参考にしました)
 到彼岸 サンスクリットで、パーラミッタ(波羅密多)
 迷いの世界(此岸)を渡って、悟りの世界(彼岸)に到ることを意味する言葉です。悟りの世界に到る為に、仏道修行が求められます。

 大乗仏教では、六波羅密の教え=六っつの実践徳目として示されています。すなわち、布施(ほどこし)・持戒(いましめ)・忍辱(にんたい)・精進(どりょく)・禅定(めいそう)・智慧の六っつです。この中で、最も大切なものが「智慧」です。

 自己および世界の全てのものの真実の姿を明らかに知る眼、真実の眼を身につけることです。他の五つの徳目はその為に実行します。、智慧を離れた行いは、意味の無いものとなります。

○私を問うてみましょう。
 私たちは、煩悩(ぼんのう)=貪り(むさぼり)怒り(いかり)愚かさ(まちがった考え)に取り巻かれて、真の道理を見ることができません。そのために苦悩がたえません。他と対立して争いお互い傷つけあって生活をしています。

 自己の煩悩の深さは、自分自身の目では到底見ることは出来ないことです。なぜなら、この眼自信が煩悩の眼であるからです。どうしても、煩悩の汚れのない心の眼が必要になります、それは、信実の教えを聞くことによって与えられるものです。

 親鸞様は、厳しい仏道修行の中から、自分自身が、煩悩具足の身であることを知られ、深い悲しみを表明されました。この苦悩の解決の道として、選び取られたのが、お念仏の教えでした。御同朋・御同行とお念仏をすすめて下さいました。

○彼岸会とは
 蓮如様は、仏法聴聞はいつも心がけなければならないが、特に彼岸会の意義を強調され、仏法をいただく絶好の機会として、彼岸会を受け止めて欲しいと、戒めておられます。習慣に流され、惰性的になりがちですが、真西に沈む方、西方十万億仏土の阿弥陀様のお浄土に、思いを致しましょう。
過去を追わざれ  未来を願わざれ
過去はすでに過ぎ去り  未来はいまだ来たらず
という時をよく心して  今なすべきことに専念せよ
大理市長来訪
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写真左 中国大理市鶏足山 3,000m

写真右 中国大理市 三塔
 先般、大理市市長の馬忠華氏が美馬市との姉妹都市調印式にこられました。市内案内に、寺町に立ち寄られ、安楽寺では、住職による茶道のおもてなしを致しました。
 お寺に来られたときから、しきりに、大理市の隣にある「鶏足山」のことを話しておられました。ここは、中国仏教史跡五大山の一つで仏教のさかんな地域である。今もチベット族の人々が五体倒置の礼拝に、おおく参詣しておられるそうです。

 この山は、紅衛兵の粛正に、軍隊が押し寄せ、破壊しょうとしたときに、時の住職が、これの説得に当たり、撃退したそうで、大理の市民は、これを誇りにしていると、話してくださいました。

 又、大理には、大きな仏塔が三塔あるそうで、宝物にしているようです。塔と言えば、西安大雁塔が有名ですね、と尋ねますと、三蔵法師の話を紹介してくださいました。

 天竺では、昔は仏教徒も肉食をしていたようで、好んで戴いていた様です。ある日、小僧さんが食べ物を求めて、町にきたのですが、肉だけがどうしても手に入りません。困り果てて物陰で泣いておりますと、そんなに困っているのならと、一人のお坊さんが、肉を届けてくれたそうです。喜んで持ち帰り、みんなで食事を摂った時に、実は、困った小僧さんを助けるために、お釈迦様が、肉となって小僧さんに届けた事が解り、以後肉食を止めたそうです。これを聞いた、三蔵法師が、長安の都に帰ったときに、肉食をしてはならないと教えたそうです。それ以来仏教徒は肉食をしなくなったそうです。

写真  又、こんな質問を受けました。どうしてあなたには、奥さんや、お子さんがおられるのですか、中国のお坊さんは、妻帯しないのですよ。次に、経済はどうしているのですか、と尋ねられました。答えは、御門徒の皆さんには必要がありませんね。最後に、共産党でも、心は仏教ですと申しておられました。
 色々な方の来訪に、心和みます。有り難いことです。

◎あとがき
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 秋彼岸を迎えます。お浄土に還られた方々のことに思いをはせ、今活躍しておられるお姿を、南無阿弥陀仏の声に確かめさせていただくと共に、阿弥陀様のご苦労に報謝の誠をもってお答えする。それを、聴聞という方法で致すのが、浄土真宗です。

お寺に参って、「命の大切さ」「事の善悪」「人生の目標」これを学んできたのが、我々の先祖だったのです。皆さんご自身がもっておられますか?ちゃんと子どもに責任を持って、伝えられますか? 先祖の尊い志を継いで、お寺に足を運んでください。

 安楽寺下の庭園「花咲の里」下に、地域の皆さんが力をあわせて、菖蒲園を開園されました。毎日の手入れが大変でしたが、見事に咲きました。大勢の方が、鑑賞しておられました。