安楽寺  浄土真宗本願寺派  千葉山安楽寺
妙音 千葉山安楽寺機関誌 平成22(2010)年脇町春版 
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○春彼岸会 永代経法要 ご案内
  
日時 平成二十二(2010)年三月二十日(土)
     十二時半   読み上げ
  午後 一時    法要 法話
場所 安楽寺本堂 美馬市脇町大工町403

 例年は、午前・午後に分けていましたが、纏めて一回に致します。ご注意下さい。

 どなたでもお参りして頂けます。皆様おさそいあわせのうえ、ご参詣下さい。
 昼食の用意をしています。お早めにお越しください。
○「お彼岸」とは
 「彼岸」とは、佛教でいう到彼岸を言い習わした言葉です。
 「彼岸」とは、彼の岸ーお浄土ー仏様の世界のことです。
 これに対して此岸とはー娑婆ー苦悩に満ちた私達の現実の世界です。この現実の迷いの世界から、理想の悟りの世界に至ることを到彼岸(パーラミッタ)と言います。

 奈良時代に、仏法に逢い(聴聞)、自己を振り返り、心新たに一歩を踏み出す日にしてほしいと制定された、日本独自の法要です。

 念仏のご縁に結ばれた命は、阿弥陀様のお浄土に、仏様となって生まれ、今はお浄土の仏となられた方々が、阿弥陀様と共に常に見守って下さいます。ご法要に参って、御法話に耳を傾け、自分自身を反省し、仏様のご恩を感謝し、お徳を讃えましょう。

 水あげ・施餓鬼を必要としないのが、お念仏の教えです。大切なことは、阿弥陀様の願いを聞かせていただくことです。彼岸会を別名「讃佛会」と申します。

○「永代経」とは
 お念仏と共に歩む人生は、お浄土に生まれる(往生)ための人生です。必ず仏とならさせて頂ける人生を今生きているのです。

 今日一日を、「有り難いと」報恩感謝の日暮らしにさせて頂く智慧が恵まれています。お浄土の門は、廣く開かれています=廣開淨土門(帰三宝偈)今こそがこの門をくぐらさせていただくときです。

 この喜びの世界が「聴聞」によって開かれるのです。 故人を偲び お念仏の教え(経)を、永代に亘って伝えたいの想いで勤められるのが、永代経法要です。教えを伝えるために、施設が必要になります。法要も経費を伴います  懇志を持ち寄って門徒の力で営むのが慣わしです。

 浄土真宗では、旧来、家族が亡くなられた時をご縁に、お育てに預かった阿弥陀様への御礼の懇志として、永代経懇志を進納する習慣があります。懇志は寺院の維持荘厳に用います。お念仏相続の喜びを永代経懇志として運びます。続いてのご協力をお願いします。

○お待ち受け法要 (親鸞聖人750回大遠忌法要のお待ち受けとして)
平成二十二(2010)年五月十五日(土)午後一時開式
主催 これは徳島西組の行事です
場所 美馬町安楽寺
講師 本願寺派勧学 霊山勝海師 元京都女子大学教授
 どなたでもお参りできます 費用は無料です
 ご参詣ご希望の方は4月25日までにお知らせ下さい
 なお 「安楽寺での親鸞聖人750回大遠忌法要勤修」は平成24(2012)年に執り行う予定です
○親鸞聖人 その教えと生涯に学ぶ 千葉乗隆 徳永道雄 共著
千葉乗隆の本
 乘隆住職の絶筆 最後の出版物になりました。

 本願寺出版社が750回大遠忌法要に向け企画したもので、平成19(2007)年執筆依頼 21(2009)年11月1日出版 徳永道雄先生(京都女子大学名誉教授)が「その教え--本願他力の救い--」を担当され、乘隆が「--ご生涯について--」を担当した共著物です。11月1日は、小生の誕生日、亡き後も、誕生日のプレゼントを用意してくれたのかと、感慨一入でありました。

 大遠忌法要は、乘隆が心待ちにしていた法要です。元気にこの世で過ごさせていただいている私たちは、こぞって本山・自坊での法要に臨みたいものです
なお
 本山での「大遠忌法要団体参拝日程」
 安楽寺での「お待ち受け法要」
○親鸞聖人七百五十回大遠忌法要 団体参拝日程
 親鸞聖人七百五十回大遠忌法要 団体参拝日程
  平成23(2011)年6月16日(水)〜17日(木)  一泊二日
  法要参拝 6月16日午後2時始
  宿泊   京都東急ホテル  費用未定

  修復なった 御影堂で厳修されます

 乘隆がこの法要だけは参らせて頂きたいと切望しておりましたが叶わぬ事となりました。残された私達は、是非お参りしたいものです。費用は未定ですが、参加ご希望の方は健康管理にご留意いただき楽しみにしてお待ち下さい。

 なお 「安楽寺での親鸞聖人750回大遠忌法要勤修」は平成24(2012)年に執り行う予定です
写真

 メインテーマは、「安穏」です。 「世の中安穏なれ 仏法広まれ」は、親鸞様の願いでした。先代乘隆が心待ちにした法要でした。

○お手伝い
 お寺は、御門徒の懇志によって維持運営されます。建物を持ち、行事を勤めるには、経費を伴います。これに「お手伝い」として懇志を進納して頂いております。
 行事の案内方々、お世話人に帳を回していますので、ご無理のないところで御記帳進納いただきますようご案内致します。

    春のお手伝いは  
  • 春彼岸会・永代経法要費
  •  
  • 安楽寺境内地建物維持管理費
  •  
  • 建造物火災保険費
  •  
  • 電気・電話・水光熱費
  •  
  • 警備費等 に当てられます。
○佛教婦人会会費について
写真  佛教婦人会では、「念仏の声を世界に子や孫に」のスローガンの基、お念仏を喜ぶ活動をしています。

左の写真は報恩講でのお手伝い風景です。

 各戸から年会費二千円のご協力をお願い致します

○毎月二十日は、お寺の日
 本願寺派の布教使が、全国各地から、ご法話を届けに来られます。聴聞は門徒のたしなみ、一回でも多く聞かせて頂きたいものです。婦人会のお接待があります。 午後一時から三時頃まで。楽しいひとときを どなたでも参れます。

 乘隆が お浄土に帰って早一年が経とうとしています。一人の人間が居なくなることがこんなに大変なことと思いもよらなかったことです。虚脱感から立ち直れないままに一年が過ぎました。皆さんも経験され、通り過ぎられたことでしょうが、敬服いたします。
 何とか一年、坊守共々力を合わせて、出発です。乘隆が最後まで案じておりました、孫の結婚、今年はかなえられればと存じます。
○親鸞聖人御一代 第二回
  • 親鸞聖人の出家
写真

写真は親鸞聖人伝絵より「聖人得度の絵」

 出家の理由は何であったか定かではない。五人兄弟(尋有・兼有・有意・行兼)いずれもが延暦寺・三井寺で出家している。父の入道隠棲といい、一家ことごとく仏門に入るには、容易ならぬ重大問題に巻き込まれたようである。有範の父経尹の放蕩によって、将来の出世の道が閉ざされたとも、勤め先の皇太后が亡くなり、失脚をして入道となったとも考えられるが、理由としては弱い、他の原因としては、治承四年平氏討伐に敗れた以仁王・源頼政と深い関係にあったのではと、みられる。有範の弟宗業は、以仁王の学問の師であった。王が敗死したときに、遺体の確認に呼ばれている。又、聖人の母が、源氏の出身であったことも無視できない。  聖人は、治承五年九歳の春、伯父範綱にともなわれ、青蓮院慈円(慈鎮和尚)のもとで得度して、範宴少納言公(出家した貴族の子息に付けた呼称)として出家した。動機については「興法の因うちにきざし、利生の縁ほかに催ししによりて」(親鸞伝絵)と、あるくらいで定かではない。得度にあって、有名な歌「明日ありと 思う心の あだ桜 夜半に嵐の  吹かぬものかは」が詠まれたとあるが、これも定かでない。出家の後は、比叡山に登って修行に励むこととなる
○赤門修復が完了しました
写真
写真
写真

 お陰をもちまして 赤門修復完成いたしました。
 完全解体修理、殆どの基材をケヤキ材に入れ替えて元通りに復元出来ました。有り難いことです。 軒のそりが、元通りになって、立派になりました。
 瓦懇志お届けいただいた方にお礼申し上げます。
 お名前を瓦に記しました。表からは見えませんが、何年か先、吹き替えるときに、孫達が名前を見つけて、喜んで頂けると思います。

写真上
 修復完成した「赤門」です

写真中
 正親町三条家定紋「連翹紋」昔安楽寺は養子に入り 格と紋と駕籠を拝領しました

写真下
 十星紋は千葉家の定紋です 月星紋とを用いています

○あとがき 親と子の関係
 今 親から子へ、子から孫へ、水が流れるように物事が伝わらなくなっています。諸悪の根源はここにあると見ています。

 子を思う親の願いが伝わらなくなって、命の大切さ尊さが解らなくなっているように思われます。考えられない陰惨な事件、子をしつけと称して死に至らしめる親の姿、なんにんもの男を手玉に取り、不要になれば殺してしまう、いじめは深いところに潜み、自死する物の数が減ることがありません。社会が悪いと片付ける前に、私に出来ることを見つけて、自分の足で一歩踏み出さねばと思います。

 しつけ、し続け、と言われますが、共に生活をしながら後ろ姿から学びとるものです。親子が同じ格好で座るようになり、同じ声で間違われるようになり、言われなくとも進んで出来る子になるのではないでしょうか。親の願いのこもったご苦労に有り難いと感謝の心を抱くようになります。

 上手に表現できませんが、生きる力を頂いて、涙する日が必ず廻ってきます。そんな強い心を育てるには、手間暇が必要なのに、忙しいの一言で淋しい子供の心を踏みにじっている私がいます。 優しさの欠けた私が、阿弥陀様の優しさを必要としています。ふと出てくださったお念仏は阿弥陀様のご苦労であったと、ようやく気づいた私です。聴聞いたさねばと念ずるものです。昭彦