安楽寺 浄土真宗本願寺派 千葉山安楽寺
妙音 千葉山安楽寺機関誌 平成24(2012)年 妙音2012夏版
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◎親鸞聖人七百五十回大遠忌法要 安楽寺住職継職法要にむけて
 浄土真宗は、親鸞聖人によって開宗されました。
 大遠忌法要御消息にお示しの通り、「親鸞聖人によって開かれた浄土真宗は、あらゆる人びとが、阿弥陀如来の本願力によって、往生成仏し、この世に還って迷えるものを救うためにはたらくという教えです。南無阿弥陀仏の名号を聞信するところに往生が定まり、報恩感謝の思いから。如来のお徳を讃える称名念仏の日々を過ごさせていただくのです。」とあるように、聞法によっていただいた喜びを、実践活動として世の中に伝えていく、新しいスタートをと、お満座法要で御門主が申されました。仏教婦人会総連盟スローガンには「念仏に生かされるよろこびを行動へ」とあります。

 安楽寺は、開山千葉彦太郎常重によって創建されました。常重は、関東にあって、親鸞聖人高弟真仏上人からお念仏の教えを学び、得度したといわれています。当時鎌倉幕府に仕えていた千葉一族は、三浦若狭守らと共謀し、クーデターを起こしますが失敗し、常重は、阿波国小笠原氏を頼って落ちのびて参ります。世の無常に心を痛め、世の中の安穏を願って、お念仏のお寺、千葉山安楽寺を開きました。以来、750余年を超えて浄土真宗の法灯を掲げ、四国一円にお念仏を広めた根本道場であります。この法要をご縁といただいて、再び、常重の願いと、二十七代歴代のご労苦、共に歩まれた御門徒を偲びつつ、住職継職の責務の重さに思いを致すところです。

写真  この法要をご縁として、時代即應の安楽寺へと変革してまいらねばなりません。お念仏を根本として、受け継いだ遺産を大切にし、次の時代の求めに答える準備を致さねばなりません。

 浄土真宗開山親鸞聖人の願い「世の中の安穏なれ 仏法ひろまれ」、とお念仏を広められたご苦労に、報謝のまことをもってお応え致しましょう。

写真  戦乱の世に、お念仏と共に歩む決心をされ、四国の地に念仏の根本道場を開かれた、開山釈常重の願いを、受け継ぎ、歴代住職が艱難辛苦の伝道布教に励んでこられた姿を見習い、乘驍フ「廣開院」は、廣開浄土門の法語の二字です。名を受け継ぎ、お念仏を、今の世に開いて、後の世に伝える法要になればと願っています。法要円成には、多額の浄財が必要となります。計画のすべてを完成するには、約一億円の費用がかかります。これを、七百余りの御門徒に願い致さねばなりません。一度に纏めては困難と思われますので、皆様の懇志が整うにあわせて、優先順位を決めて、計画を進めて参ります。門信徒共に力を合わせて、歩んでまいりたいと存じます。つきましては、趣旨をご理解いただき、円成に向けて、宜敷ご協力賜りますよう念じ上げます。

写真  ○記念事業計画
 先代乘驪L念庭園・法要記念碑
 練り塀修復
 お茶所新築
 鐘楼修理
 本堂エレベーター新設
 書院屋根葺き替え
 内陣荘厳
 設備修繕

 ○法要計画
  安楽寺にしかできない特徴ある法要にしたい

 大遠忌法要は、ご親修法要にする
 法楽能楽・琵琶・音楽演奏
 帰敬式を行う
 稚児行列
 継職法要は、昭彦・恒乘で執行する
 茶室開きをする藪内古流茶道家元
 記念品・感謝状・法中記念(柄香炉)
 お茶所開所式・練り塀新築法要
 乘驪L念碑除幕・記念庭園開園式

 詳細は、後ほどお知らせ致します。

◎平成24年 虫干会 2012/08/15(水) 午後6時始め 美馬安楽寺 
  安楽寺に於ける虫干会です
虫干会 平成二十四(2012)年八月十五日(水)
時  午後六時 始
所  安楽寺(美馬町) 
 毎年旧暦六月二十八日に、宝物、主に軸物の、虫干しをする、習わしとなっています。

 今年は八月十五日(水)がこれに当たっていますので慣例に従い虫干会を営みます。暑い時期ですので、午後六時からお勤めいたします。

 お願い
 夏のお初穂を宜しくお願いします お初穂の半額は「婦徳会」の運営費用とします
併せて
 安楽寺に於ける 親鸞聖人750回大遠忌法要
並びに継職法要の お世話人への説明会
時  午後六時半
所  安楽寺(美馬町) 

◎2012夏休み仏の子供研修会 一泊 2012/08/20 21
本山西本願寺では「お寺に子供を!」をキャッチフレーズに運動を展開しています
写真
「お寺に子供を!」
昨年2011夏休み仏の子供研修会の写真
安楽寺仏の子供夏期研修 一泊研修
  小学生の参加者を募集します  2012/08/20 21
 お寺に子供をキャッチフレーズに本山西本願寺が運動を展開しています
 龍谷大学のお兄さんが指導に来てくれます
日時 平成24(2012)年08月20日(月) 午後01時集合
 21日(火)正午まで
場所 安楽寺本堂(美馬町)
参加費 4,500円
(内自己負担2,000円 婦徳会負担2,500円)
申し込み 8月15日までに美馬安楽寺へ
 電話0883-63-2015
持ってくるもの  今までに参加した人は、念珠・せいてん・忘れないように
 持っていない人は、当日お渡します
 タオル・着替えを用意してください

◎お茶所の新築
 今、お寺と御門徒とのおつきあいの形が、大きく変わっています。葬式、法事の形態もずいぶん変わりました。

 葬式は原則家から出すことになっていましたが、ホールを利用することが普通になっています。家族葬・密葬色々な言葉を耳にするようになりました。心からお別れができるそんなお葬式ができないかと考えています。

 法事も、孫子の正月といわれ賑やかに執り行われましたが、親戚の家代表一人が集い、だんだん少人数となり、おもてなしの食事も、家の料理が無くなり、仕出しから、場所を変えての会食の形が多くなっています。

 法事は、家のお内仏と決まっていましたが、お寺のご本尊前での上げ法事が多くなっています。

 都会に出られた方で、田舎のおつきあいを大切になさる方は、法事を田舎でなさいますが、これもお寺の上げ法事が一般的です。

 何年ぶりかの親戚の集まりです。お寺でくつろいでいただく場所を用意にしたいのですが、歓談なさる場所・会食をなさる場所が用意できないこともあります。そんな場所作りです。

 子供は、核家族化で、仏様に手を会わす生活ができなくなっています。昔は泊まり込みで報恩講・永代経に参りに来られました。同時に催された、赤門市は大市で、山から、脇町、川向かい、三野町から大人数の人出でした。蛇の薬売り、のぞきからくり、こんりんを口に入れ、時間のたつのも忘れて過ごしました。今は、市もたたなくなりました。

 お寺でも、ご縁作りに、初参式・報恩講での稚児奉仕・夏休み仏の子供研修に取り組んでいますが、思うほど効果が上がっていません。特に都会の子は、自然と交わることもできなくなっています。人生にとって大切なものは、思い出があることといわれます。お寺で一泊し、手を合せ、自然と親しむ、そんな思いで、この場所を活用したいのです 写真

◎仏教青年会全国大会「全国真宗青年の集い」
七月二十八日(土) 丸亀市民会館 午後十二時半始
 トークセッション
  香山リカ(精神学者)
  池坊由紀(華道家元池坊次期家元)
  上田紀行(文化人類学者)
  釈徹宗(相愛大学教授)コーディネーター
  安楽寺副住職が企画委員で活躍しています
  参加無料 どなたでもどーぞ 人数そろえばバスを出します 参加希望者は安楽寺まで

◎観劇ご案内 創作劇「親鸞 わが心のアジャセ」
  九月五日(水)午後三時開演
    アルフアあなぶきホール
      (元高松県民ホール)
    鑑賞券 五千五百円(s)
          三千五百円(B)
    出演者 川崎麻世 音無美紀子他

      希望者は安楽寺まで 人数そろえばバスを出します

◎あとがき
写真
 戦後、都会に仕事を求めて、出て行かれた方が、亡くなられるようになりました。赤門の市に思いをはせながら亡くなったと連絡をいただいて、お葬式に参ることが多くなったように思います。小さい頃の思い出を心に握りしめて、お念仏と共に、困難を乗り越えてこられた方々、離れていても「倶会一処」を支えに、一代を頑張り通された生涯であったかとお勤めさせていただくことです。

 遠近所を選ばず、安楽寺とご縁の深かった方々です、お参り致しますので、ご連絡下さればと存じます。

 墓地の相談を受けることが多くなりました。墓地問題は、深刻になっています。第一次少子化で跡取りが同居せず、都会に出てしまい、老夫婦は田舎で、田畑を守り、墓守と先祖祀りと、近所・親族のおつきあいが、受け持ちになっています。老夫婦が亡くなるとたちまち墓を守る人がいなくなります。親戚に頼んでも、これもお年寄りです。いつまで頼めるか心配ですと聞きます。都会に移転する人もありますが、後継者がどこに定着するかわからず、引っ越しするたびに墓も移転はできません。新家であれば、尚更のことです。

 第二次少子化問題はもっと深刻です。家が絶えるという現実が重くのしかかってきます。お墓の問い合わせが多くなりました。寺に先祖の位牌を預けたいのだがどうすれば良いか、よく相談を受けるようになりました。本願寺では、お墓のマンション納骨堂で対処しています。安楽寺でも考える時期に来ているように思われます。  文責 千葉昭彦